TAK Notes

思ったことやら出来事やらをつらつらと

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』を読んで、将来を考える必要に駆られた

※大げさなタイトルですが、ただの読書記録です。

 

今回、表題の通り『LIFE SHIFT』という本を読みました。

おもしろそうな本はないかな?と本屋を散策してたところ、目立つところに並べられてたので興味が湧きました。目次と概要を流してみて気になるな思ったのでKindleで購入しました。

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(Kindleスクリーンショット)

 

この本の概略 ― 個人の所感

この本の大きなテーマとしては「これまでは教育・勤労・老後の大きく分けて3つのライフステージがあったが、これからは3ステージから4ステージ、5ステージとライフステージが増え、かつ複雑になっていくだろう。それにどう向かっていくか?」といったところかなと思います。

従来とこれからを比較するために、生まれ年の異なる3人が登場し、各年代の人生を流しながらその違いを見ていきました。

 

そもそもなぜ、こういうことが起きているのか?起ころうとしてるのか?というと、寿命が延びるからということ。

寿命が延びるからこれまでの3ステージの生活だと最後は貯金が尽きてしまう、それに対応するためには3ステージを打破して柔軟性を持って将来に向けて変化していかないといけない、ということかなと思います。

貯金だけではなく、これからは産業の構造も変わり、それに合わせて働き方も変わっていくだろう、という話もあります。「寿命が延びる×貯金のために勤労期間が延びる×働き方がこれまでと変わる」ということで、各人がそれに対応できるように準備をする必要がある、場合によってはその準備をするための期間を設ける必要がある、という話がありました。たしかに技術革新はどんどん進んでいき、今の最新技術も数年後には古い技術と言われる時代なので、さらにその変化のスピードが速まる可能性があると考えると、新たな技術や知識をどんどん取り入れていかないといけないなと思います。先に書いた3ステージから4ステージ、5ステージというのはこの学ぶための期間も必要になってくるという予測のもと話が展開されていました。

 

 

貯蓄について ― 個人的な衝撃ポイント

個人的にこの本を読んでいて衝撃を受けたのは、自分と一番年齢が近いロールモデルの1998年生まれだと、65歳での引退を前提に、引退後は最終所得の50%の生活資金を確保しようとすると、勤労期間に毎年所得の25%を貯金に回さないといけないという部分。

このままいくと1998年生まれの世代は100歳以上生きる可能性が高く、65歳以降の35年間の生活を賄うためには今の勤労期間のうちにこれだけの貯蓄をしていく必要があるようです。

寿命が延びるから老後のための貯金は必要だなーとは思っていましたが、きちんと数字で見たことはなかったので衝撃を受けました。「今のままじゃ全然あかんやん」と。大多数の人が同じような感想を抱くんじゃないかなと思います。だからこそこの本はこの先も続くんですけど。

数年前に「老後に2000万円必要⁉」と世間を騒がせたニュースがあったと思いますが、個人的にはもっと現実的で重大な事実を突きつけられたなと感じました。

ひとまず、将来のための貯蓄について、今もうすでにやっているものもありますが見直してみてもいいなと思いました。

 

資産について — その他気になったポイント

貯蓄以外にも働き方の変化や人間関係の変化についてなど、気になるポイントは多々ありましたが、資産についてはその中でも本書で繰り返し書かれていたし気になるポイントでした。

資産については有形資産と無形資産の2種類があり、どちらも密接に関わり、どちらもケアしていく必要がある、という旨が書かれていたように思います。

まず、それぞれの資産はどういうものか。

有形資産

お金や家、車など目に見える資産のこと。

(お金って通貨としては目に見えるけど無形と言ってもいいのでは?捉え方によっては無形の方が当てはまる場合もあるんちゃう?という疑問は持ったりしましたが、ここでは逆らわないようにします。)

無形資産

スキルと知識、仲間、評判、健康、バランスのとれた生活、自己再生の友人関係、変身資産(変化のプロセスを助けるための要素)などのこと。

 

有形資産を得るには無形資産が必要になってくるが、無形資産を得るにも有形資産が必要になってくる、ということで有形資産と無形資産は密接な関わりがあると書かれていました。確かにその通りだと思います。

一方で、有形資産を求めすぎると無形資産がおざなりになり、逆に無形資産を求めすぎると有形資産がおざなりになる可能性があるということで、適度にバランスをとりながら生活していく必要があるなと読んでいて感じました。

ワークライフバランスという言葉が使われるようになってきたのはこの辺りを意識するようになったからかなと思いました。

 

個人的には、会社で大きな異動に巻き込まれたので無形資産については0から再スタートするぐらいのものが多く、この内容については共感する部分が多かったです。

 

 

まとめ

まだまだ細かいところとか書けてないトピックとかもありますが、全部書いていくと半端ない量になりそうなので今回はここでまとめに入ります。

いろんなところで変化が大切、変化が必要と言われ始めている昨今ですが、きちんと文章で読んだのはこの本が初めてでした。それ故に、これから予測される変化から逃げるんじゃなく向き合うための準備をする必要があるなと考えることができました。

続編?の『LIFE SHIFT2』もあるので、こちらも読んでいこうと思います。次はどんなことを考えさせられるのか楽しみです!